おしえて№571 投稿者 からあげさん
 北海道では鳥の唐揚のことを ”ザンギ”と言います。生まれた時から ”ザンギ”なので誰も疑問に思いません。何で、”ザンギ”なの?ちなみに、たこの唐揚は ”たこザンギ”です!
そくらちゃん

  北海道の人はザンギと言えば、とりのからあげ、とすぐに連想します。だから、北海道弁だべさ、ということになるかと思えば、そうでもないようです。
 もともとは、中国語の「炸鶏」(ザーチー)がなまったもの、同じく中国語の「炸子鶏」(ザーツゥチー)がなまったもの、またまた同じく中国語の「揚鳥」(ジャージー)がなまったもの(ジャージーは鳥をザンギリにして揚げたもの)、ザンギリにするからザンギになったとも考えられるとのことだそうです。
 また、山形県でもザンギという言葉が使われる事もあるらしく、ここでのザンギの意味は「一口大に切った鶏肉のから揚げ」とのことで、上のジャージー説は当てはまらない、ようです。それから、愛媛県の一部ではおもに老人層において「センザンギ」と呼んでいるらしいです。
次のnetには、レシピも載っていました。
参考URL:Beech'n Hole/ザンギとから揚げ
http://www3.plala.or.jp/benino/zangi.htm
乱気流さん

  中国で「揚げた鶏」を意味する「炸鶏(ザーキー/ザーチー)」又は「炸子鶏(ザー・ツゥ・チー)」或いは「揚鳥(ジャージー)」など中国語に由来すると解く説が一般的で、他にも切り方の「散切り」に由来すると発想される説もあるようですが、残念ながら定説は無い様子です。
参考URL:HONEY BABY/日々徒然11/01/99
http://village.infoweb.ne.jp/~honey/DIARY/991101.html
なまらむ〜ちょ/なんだ?コレ
http://www.ne.jp/asahi/ys/namaramuchyo/nanda/honbun/zangi.html
目についたことば/97.2.21ザンギ
http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/menicuita/9702.htm
 ユニークな説としては、「慙愧(ざんき)」に由来すると解く方もいらっしゃるようですが、「古く中世にはザンギ」と弱点もあるようなニュアンスです。
参考URL:電子メールアドレス帳道南版/方言集 http://www.hakodate.or.jp/cgi-win/donan/sl/wb_cont.exe?donan/
sl/sl.ini+000000000000021+N+NAME


 しかし、「慙愧」は「慚愧」とも書き、現代の国語辞典等では確かに「ざんき」とされているようですが、今でも仏教用語としては「慚愧(ざんぎ)ザンギ」とされている様子です。石田瑞麿著『例文仏教語大辞典/小学館』の「慚愧(ざんぎ)」の項目では、「罪をはじること。慚は自分に対してはじること。愧は他に対してはじること。その他、慚はみずから罪を作らないこと、愧は他に教えて罪を作らせないこと。また、慚は人に対してはじること、愧は天に対してはじること」等と解説されています。
 そんな訳で、殺生に対するザンギも捨てがたいです。 由来は別かもしれないけれど、これからは慚愧(ザンギ)してから、ザンギを食べましょう!!
Berryさん

  これは、江戸時代に遡ります。松前藩が北海道に上陸し、開拓を始めました。ここは、まだ日本においては蝦夷地として未開の原野。松前に移住してきた農民達もまだまだちょんまげを切ったばかり。鎖国が終わって間もなく再開された他国との貿易によって入ってきた空揚げという美味しい食べ物とまだまだ慣れないざんぎり頭。なんだか似ている!?
 …新天地を切り開きながら食べるのは、最高の贅沢。遠く離れた北の国から海を超えた故郷を思いながら食べる新しい食べ物として、新しい髪型で食べる感慨。すべてがミックスされた心の叫びを食べ物に込め、「ざんぎ」と略して呼びはじめたことからそうなりましたとさ。
のんきさん

  ザンギという言葉を探していて、おもしろいものを見つけました。今治で鳥の唐揚げを「せんざんき」と呼んでいるのです。
 北海道の人は中国語の「炸鶏(ザーキー)」からきたのではないかと言っているのに対し、今治の人は
1.肉を小さく切ることから「千斬切(せんざんき)」説
2.中国語の軟炸鶏(エンザーチ)骨付鶏の唐揚げ、または「清炸鶏(チンザーチ)」骨なし鶏の唐揚げのことを「せんざんき」と称するようになったのではないか、と言っています。
 今治のせんざんきは300年の歴史があるそうですが、今治が古くから港町であったことから、中国より伝わったと考えてよさそうです。また、関東・東北を飛び越え北海道にせんざんきが伝わったのも陸路より航路でだったとするのが妥当でしょう。それというのも江戸時代から明治にかけて「北前船」という北海道と大阪を往復した船が活躍したそうです。「北前」とは“北の前には日本海がある”という意味があると言われています北前船は日本海で人を運び、物を運び、そして文化を運んだネットワークだったのです。つまり今治の食文化「せんざんき」が大阪へ流れ、北前船を通じて北海道に伝わり「ザンギ」に変化したと結論付けていいと思います。
参考URL:今治ニュース(せんざんき発祥地)
http://www.ehime-np.co.jp/shimanami/news/data/sn-990810-1.htm
加賀市HPより北前船の資料館
http://www.city.kaga.ishikawa.jp/sight/history/history/kitamae/
参考URL:今治の謎
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/doinaka/iq/iq-h/i069.html
参考URL:せんざんきのレシピ
http://www.sakehachi-unet.ocn.ne.jp/kyoudo/kyoudo.html
くろぅさん

  おそらく次のページでザンギの語源について述べられているのでどなたからか(上記そくらちゃんと同じURLを紹介していただきました。)紹介があると思いますので、ズルをしてちょっとおもしろい補足を...
 ここでは北海道の他に山形県と愛媛県での使用が紹介されていますが、語源を鳥の散切り(ザンギリ)と見ると方言の散切り(幼児のおかっぱ頭)の分布と多少なり一致しています。 この方言の散切りは宮城、山形、長野、岡山で見られるのですが山形で一致していますが北海道は出てきません。 もともと散切り頭という言葉は江戸時代からあった言葉なのですが、明治の文明開化で一気に流行した言葉で、唐揚げのザンギも少なからずこの言葉の影響を受けていると見るのが自然なような気がします。 北海道ではアイヌ語からの音韻変化語が地名などによく見られますが、このザンギについてはそのような痕跡はありませんから、やはり本州から北海道に渡った人たちによって定着したものと考えるのが良いと思います。
てるりんさん

  道語辞典には、「斬切り」か? とあります。
参考URL:道語辞典
http://www.asahi-net.or.jp/~rj5y-okr/jj/dogo/
 ザンギですか...北海道と聞くだけで美味しそうと思うのは私だけでしょうか?タコザンギも美味しそうですよね。(^^ゞ もしかして漢字で「残気」となるから、美味しすぎて後々まで食べたい気持ちが残る?という意味だったかもしれませんね。
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
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